桓武天皇の時代(782年~805年)筑前国三笠郡四王寺山北隅の渓谷に橘定玄と称する
一沙門がありました。
延暦4年、比叡山延暦寺創建の際、毒蛇に妨げられ困っていたところ、上洛して琵琶を弾じ
「地神陀羅尼経」を読誦して、この毒蛇を追い払います。その法力を認められ、「玄清法印」の
名を賜り、帰国後成就院を建立して、筑前盲僧の本山とし、琵琶を弾ずることを教えます。
これが筑前琵琶の源流となっています。
玄清法印の琵琶を用いた法儀は盲僧たちに受継がれ、現在は天台宗玄清法流の僧侶によって
継承保持されています。福岡市南区の成就院で行われる琵琶法楽は昭和39年に福岡県無形文化財に
指定されました。
この筑前琵琶の源流となっている琵琶法楽に、現代の琵琶曲「流祖玄清法印」(中村旭園作曲)を
入れて献奏します。
成就院 住職 梶谷 隆幸 (梶谷 旭叡)
妙音寺 住職 城戸 清賢
光明院 住職 柴山 眞滉
華王院 住職 坂本 清昭
東光院 住職 大石 良敬
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